手打ち 細工切出 青鋼(兼進作) 右 12mm幅No.7402
盆栽を彫刻したり、枝を切った際に傷口をきれいにしたりします。
細身で作られているため込み入った枝の中の切断後をきれいにけずることができます。
全長 : 210mm
刃渡り : 37mm
幅 : 12mm
素材 : 青鋼(青紙)
この細工切出 No.7402は No.74,No.70A,No.71Aなどの接木刀とは
同じように見えて、作りが違っています。
No.74は切れ味をさらによくするために裏すきが施されております。写真で見てみるとわかるようにNo.7402の裏面が平になっているのと比べて、No.74は裏面が加工されているのがわかります。一方、No.7402は薄く作られていないため、その分強度もあり、細工切出しに向いております。
裏スキとは、刃の裏側をわずかに凹ませることで、切れ味を良くしております。
主に刺身包丁、出刃包丁等の和包丁にこの技術が使われております。
↓出刃包丁
(鋼の素材)
青鋼は高級鋼で通常の鋼より粘り、硬度があり、刃を薄く加工することが出来ます。
そのため、切れ味が良い刃物に仕上がります。
それとは対象に白鋼(白紙)と呼ばれる鋼があります。
これはより太いものを切る鉈や出刃包丁などに使用されています。
目に見えない形で欠けていくことにより、刃がギザギザとなり、食い込みます。太い物、硬いものを切る場合は
青鋼よりも若干硬度が低い白鋼が使用されます。
包丁にも青鋼が使われているものがありますがそれは菜切り包丁、刺身包丁など柔らかいものを切る場合に使用されます。
特に刺身は欠けると味も違ってくるので、欠けにくい青鋼が使用されます。